松山の名物名所などがうたわれる座敷唄「伊予節」の第13回全国大会が2日、愛媛県松山市堀之内の市民会館であり、県内外の約50人が日ごろの稽古の成果を発揮し、自慢の節回しを披露した。
 松山春まつりの一環で、実行委員会が主催。実行委代表幹事の小玉寿夫さん(77)によると、伊予節は江戸時代から関西を中心に全国で流行し、明治時代終わりごろに現在の歌詞で定着。節回しや伴奏との掛け合いの難しさが特徴で、全国的にも有名な座敷唄とされる。
 和装に身を包んだ出場者は三味線の伴奏に合わせ、情感のこもった節回しを披露。会場にはビデオカメラやレコーダーを持ち込むファンの姿もあり、発表が終わるごとに大きな拍手を送っていた。